続けてこそ効果がある

Aさんと家族の変化

1年目

・好きなものを保護者にたずねると

  幼児向けのアニメキャラクターの名前が2つでました。

・年齢相応の接し方、大事なことです。

  視線入力は仰臥位でおこない、PowerPoint教材の2択からはじめました。

  最初は教えてもらったアニメキャラクターにしました。

  でも少しずつ、アイドルの動画を入れていくと、

  やはり年頃なのか、だんだんそちらを選ぶようになっていきました。

  そういう教材を増やしました。選択数も4択、6択と増やしていきました。

 

・身体の関節がかたく、曲げにくいため、仰臥位で過ごすだけで、

  側臥位や座位はできませんでした。

  静的弛緩誘導法や抱っこで座位の姿勢を平行して毎回おこないました。

2年目

・9月から30分程度クッションチェアに座れるようになりました。

・視線入力も座位で行えるようになってきました。

 12択で写真を選んで動画を起動させたり、好きなソフトを選んで学習したりしました。

3年目

・ベッドの枕元にはアイドルのポスターが家族により貼られました。

・保護者がある場面で、Aさんの好きな曲をたずねられてアイドルの曲を言うようになりました。

・9月から30分程度ピットに座れるようになりました。

  視線入力は座位でおこないました。

・家族は本人が通うリハビリやデイサービスで、訪問教育で視線入力をやっていると話してくるようになりました。デイサービスの職員が視線入力の様子を見たいと連絡があって、参観することがありました。

・卒業後、サービス担当者会議があり、視線入力に取り組んでいるビデオを見せたり、その場でAさんが視線入力をやってみせたりしました。興味を持った進路先の担当者が、「視線入力のしくみがわかった。授業でつかっていたPowerPointのデータをいただければ、ゆくゆくはやっていきたい」と言ってくれました。