準備するもの

1.機材

Windowsノートパソコン

Windows11/10

・15インチ程度のディスプレイ

・Intel Core i5 以上/メインメモリ8GB 以上/SSD搭載

 

☆ 近頃のパソコンは、視線入力装置を取り付ける部分(ベゼル)がどんどん狭くなる傾向にあります。またモニターを開いて後ろに倒すとキーボードが少し斜め上にせり上がり、モニター部分との間に溝ができます。

 

ネットの写真だけでなく、店に行って実物を見て、視線入力装置を取り付けることが可能かどうか確かめてから買うことをおすすめします。

 

☆ タッチパネル式のノートPC(介助者の操作が便利)では現時点(令和4年4月)では、dynabook F6/F8であれば、パソコン画面の下のタスクバー(アイコンが並んでいる部分)の下に1.6cmの幅の無表示部分があり、視線入力装置を取り付けることができます。店で見た感じではHP(ヒューレットパッカード)にも取り付けられる機種があります。


ディスプレイを別に購入して、HDMIケーブルでパソコンと接続し、大きな画面の方法もあります。あまり大きすぎるのも見にくいです。また訪問教育で持ち運ぶのであれば、ノートパソコンの画面でおこなうので十分です。


PowerPointが使えると、自作教材が作れます。EyeMoT3DやEyeMoT ボックスアプリでもかなり教材が作れるようになりました。無理には必要ありません。

ただし、後からPowerPointだけ入れるのは無理です。PC購入時に入れると良いです。

【学校の校務用ノートPCで行うには】

・Tobii EyeTracker 4C用ドライバーであれば問題なく動きます。PCEyeMiniや(やったことはありません)PCEye 5は大丈夫です。EyeMoTシリーズ(風船割り、射的)やmiyasuku EyeConLT2でPowerPoint教材で学習することは大丈夫です。

・ローコストで手に入りやすいTobii Eye Tracker 5の使いたい場合は、今のところ難しいです。パソコンにTobii Experienceというソフトを入れなければなりません。これはMicrosoftのアカウントで無料で購入する必要があり、校務系パソコンでできるかどうかがまだ不明です。ただこれが実現できれば、コミュニケーションだけではなく、eスポーツを重度重複の子どもたちがEyeMoTで体験することはできるようになります。

・EyeMoTの対戦ぬりえをするには、インターネット接続が必要です。職員室で校務系としてつないでいるPCは教室や訪問教育のための家に持っていくには、モバイルルータに対応していないとできません。

視線入力装置

Tobii アイトラッカー5

・33,999円 Amazon

 

 

※GIGAスクール構想の関連で、

Tobii PCEye 5やPCEye Mini(20万円程度)が配備された学校があります。

 

Tobii PCEye 5のドライバーはそのままインストールしても、この「しせんてい」で説明するEyeMoT3D(視線入力訓練アプリ)やmiyasukuEyeConLT2(PowerPoint自作教材を使う場合に使う)は問題なく動作します。

Tobii PCEye Miniのドライバーは、EyeMoTやmiyasuku EyeConLT2とかち合ってしまい使いにくくなります。付属のドライバはインストールせずに、Tobii Eye Tracker 4Cのドライバーをインストールすることによって、問題なく動作します。 


固定具

パソッテル

Webで検索「パソッテル」

川端鉄工所(株)

・ノートパソコン用

(ノートパソコンを決めてから、寸法を知らせてつくってもらうとよい。

 

・H型

・金具Bタイプ(進化して使いやすくなっています。)

オープン価格 (7万円弱)


miyasukuスタンド

(株)ユニコーン

・車椅子・ベッドは普通の組み立て方です。(H型フルバージョン)

 

・miyasukuスタンドのすごいところは、組み立て方によっては写真のようにカスタマイズして、布団で仰臥位・側臥位の児童生徒用にすることができます。

・組み立ては、付属の六角レンチで行います。授業中に短時間でカスタマイズするのは無理です。同じ形で使うと無理がありません。

 

(T型-4 高さ調整支柱なし。T型で使う場合は、脚の先につけるキャスターが標準でついていない。一緒に注文し購入する。)

 

 

オープン価格 (9万円弱)



コラム パソッテル布団用について

              (パソッテル ノートPC用 Bタイプ ベースフレーム布団型)


・布団の下に差し込むために、キャスターが下になく、脚の厚さを薄く作ってあります。強度の関係で、これ以上は薄くできないようです。斜めに倒せば、キャスターで転がして運ぶことができます。

低反発マットや少し厚い布団使えば、背中が痛くなく、問題ありません。

 

・普通のパソッテルより、13cm低いところにも、穴があり、横棒をつけることができます。

 

・置き方を工夫すれば、側臥位気味の仰臥位で、斜め上を見る感じでも視線入力ができます。

 

・それから、このパソッテルは、普通に上に伸ばせます。座位保持椅子、普通の使い方でも、もちろんOKです。最初、座位保持椅子で視線入力を始め、疲れてきたら布団に移って、続きをやる技も使えます。逆に言えば、これ1台あれば万能です。(あまりにも高さが高いベッドには対応できません。)

 

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ベッドサイド、座位保持椅子で使用できるパソッテルはあるけど、床の高さに寝ている児童生徒用のスタンドはありませんでした。

 

このことについて川端鉄工所様に、布団に差し込めるように脚の部分の厚さを薄くして、パソコンの位置が低くなるようにできないかと相談しました・・・。先日、試作品ができ、モニターとして使い始めました。

 

数名の生徒が使っています。いい感じで使えています。

 

(普通のパソッテルと同じくらいの価格です。)


Bluetoothスピーカー

 ノートパソコンの音がよく聞こえるように体の近くに置いて使います。

 

 

Anker Bluetoothスピーカー 4,999円 Amazon


2.ソフト・アプリ

Windowsパソコンに入れるもの

・視線入力機器のドライバ

https://tobiigaming.com/getstarted/ 

より入手。無料【必須】

 

Tobii アイトラッカー5用

Tobii Experience v1.26.4212

 

Tobii Eye Tracker 4C用

Tobii Eye Tracking Core Software v2.16.5

※PCEye Miniを導入した方で、上記の学習をしていく場合は、このドライバをインストールします。

 

 

 


視線入力用教材

・EyeMoT3D

   Game00(風船割り)

 

 

   Game05(射的)

 

 

 

 

 

   Game02(アステロイド)

 

 

 

 Sensory(センサリー

              初心者、導入向け)

 

 

 

 

・ボックスアプリ

(VOCAを作ることができます。

 またEyeMoTボックス

(有料:みやびProjectショップ)を入手すれば、視線で電池で動くおもちゃや機器を操作できます。)

 

ポランの広場 福祉情報工学と市民活動

(https://www.poran.net/)

で入手。無料。


ここまでそろえれば、十分、学習ができます。


あると便利なソフト

miyasuku EyeConLT2

有料 USB版 オープン価格

(7,700円くらい)

  

視線入力機器で、マウスを動かすソフト。

PowerPoint自作教材や下記の視線入力で使える一般のソフトはこれがないと動かせません。

 

miyasuku EyeConLT2


視線入力で使えるソフト(クリックで反応するもの)

miyasuku EyeConLT2で操作します。

「光や音」

Cause and Effect Sensory Light Box

無料


「絵画」

Tux Paint

無料 


「楽器」

サウノスヴァルカ

無料

 

miyasuku EyeConLT2になって設定が今までできなかった範囲までできるようになりました。

教員がマウスで左クリックしていなくても、児童生徒の目だけで、ジャラーンと鳴らせるようになりました。

(注視開始時間と注視時間を左端近くまで持っていきます。今までmiyasuku EyeConLTのときの「短」よりもさらに短い時間に設定できるようになりました。)