視線入力の導入・普及について

視線入力ができそうな児童生徒

目が使えている(かもしれない)

今まであまり見えていないと言われていた。実はテレビを見ていることがある。

 

さっとすばやく見て目を離していたりする場合もある。

あまり動かないで取り組むことができる。


視線入力があつかえそうな教員

計画的に個別学習をすすめられる

探究心・アイデアがある

パソコンやスマホを普段から使い慣れている教員が多いです。視線入力機器の使い方を覚えられます。数回体験して、終わってしまうことが多いです。

 

逆に、あまりICT機器に詳しくなくても、上記の教員はずっと使い続けられます。担当する児童生徒の興味関心が一番良く分かっています。教材の良いアイデアを出せます。


 

技術的なことは、得意な人に頼めば良いです。


視線入力機器

割と簡単にあつかえる

姿勢に対応できる

使える教材が入っている

セッティングが面倒だと敬遠されます。なるべくシンプルがよいです。


視線入力の普及

 以上の3要素が、しっかりフィットすると、視線入力を使った授業が成立し、継続・発展していきます。

 

視線入力が普及しない理由

数年、視線入力を授業で行い、自分では頑張っています。それは、自分の環境が3要素そろっているからです。パソコンが苦にならず視線入力の研究が好き、訪問教育で毎回が個別学習、機器も自腹でそろえています。

 

でも、なかなか校内には普及しません。

原因は、上の3要素がフィットしないことにあります。

 

・一番ありがちなパターン。該当する児童生徒がいて、せっかく視線入力機器があっても、教員がその気にならず、授業であつかわない。学校行事や身体の学習に気持ちが行き、視線入力をする時間をとろうとしない。教員が自分で覚えてやってみる気持ちがない。

 

・視線入力のニーズがある児童生徒がいて、実力のある教員がいても、視線入力機器がないパターンもありがちです。学校に1台しかなくて、時間が重なってしまう。すると、せっかく視線入力をやりそうな教員なのに、別の道を探し始めたりする。

 

・研修会に一生懸命参加する教員もいるが、そこでおしまい。

 実際に視線入力が必要な児童生徒を受け持っていない。機材がない。

 

・視線入力を導入して授業をせっかくやってきても、次の担任が自分の判断で止めてしまう。

ICTが得意な教員にやってもらうパターン

〇ICTが得意な教員にやってもらえる

〇毎週1コマ授業ができる。

●担任が教室を空けられない。視線入力へのかかわりが少ない。

  様子を見ることができない?

●自活教員に負担。

  たくさんの児童生徒を受け持つと、その子に合った教材を作る

  のは大変?深まらない?

●訪問教育の児童生徒や連れて行きにくい重度の

  児童生徒が受けられない?

●その人が異動したら?


担任が自分でやるパターン

 

〇職員室のICTコーナーから視線入力機器を借りていく。

〇マニュアルを見たり、アドバイスを受けたりしながら。担任が操作できる。

〇特に訪問教員はその場で助けてもらえない。はやく身につく。

(いつの間にか師匠よりすごい教材を作っている。)

〇担任が生徒に合った教材をつくることができる。

○担任も、担任している生徒一人も視線入力機器セットを持っている。

  もう一人の生徒宅には、担任の機器を持って行って授業をしている。

マニュアルを作る

視線入力機器を学校で購入してもらったら、マニュアルを作って一緒に置いておきます。

 

なかなか係に聞きにくい教員も自分で試してみたりして覚えてくれます。


視線入力の準備 児童生徒に合わせて

視線入力に限らず、何でも準備が必要です。児童生徒の顔を思い浮かべながら、その子たちが、楽しく学べる教材を準備します。



児童生徒に使う前に、試しに自分でやってみる

職員室で。

生徒が来る前に教室で。

○用具はそろっているか。

○まごつかずに開始できるようにセッティングの練習

○窓や電灯の映り込みはないか。

○画面の角度・明るさ・音の大きさは大丈夫?

○セッティングや片付けに時間はどのくらいかかる?