EyeMoTボックスを使う

EyeMoTボックスアプリを使う

「ポランの広場」(https://www.poran.net/ito/)のメニュー「ダウンロード&購入」→「視線入力訓練ゲームEyeMoT3Dシリーズ」をクリック。

ずっと 下にスクロール。

 

バイオフィードバックゲーム EyeMoTボックスアプリ

のところにある

EyeMoTボックスアプリをクリック


DOWNROADをクリックして、ダウンロードします。


ダウンロードフォルダにあるボックスアプリの圧縮ファイルを右クリックし、すべて展開をクリック。


参照をクリックし、適当なフォルダを選択します。

私は視線入力関係のファイルは、「sisen」フォルダにまとめています。

 

展開をクリック。


sisenフォルダの中に、ボックスアプリがインストールされました。

 

※EyeMoTボックスアプリで、扇風機・ライトを操作する「イラストカード選択」で使用する画像ファイルを入れます。

 

フォルダーを開きます。


YOUR_RESOURCESフォルダを開きます。


ImageFolder01の中に、必要な画像ファイルを保存します。

 

またBGMフォルダに好きな曲のデータファイルを入れることができます。


EyeMoTボックスの導入

EyeMoTボックスという機械があります。

視線入力装置と一緒に使うと、より世界を広げることができます。

 

例えばEyeMoTのアプリ(風船わり、パネル射撃、センサリー)と、振動まくらを使うと、風船わりで風船をわると、まくらが振動します。使用している生徒にとって、目だけでなく、振動でも体に伝わります。わったことが分かりやすくなります。

 

また乾電池をつかうおもちゃ(扇風機、ライト)を視線でスイッチを入れて動かすことができます。


EyeMoTボックスの購入

みやびProjectショップ(オンライン)で購入できます。

EyeMoTボックス 4ch版 11,000円(税込)


振動まくら(購入・改造)

振動まくらの購入・改造については、「ポランの広場|福祉工学と市民活動」こちらのページに詳しく書かれています。


上記のページを参考に改造をしてみました。

 

・中身の発泡ウレタンの粉がけっこう出ます。受け皿があると良いです。

・スイッチの形が、上記のページでの動画と変わっています。一度切ることになります。はんだ付けをし、ビニールテープを巻いて絶縁しました。

・最後はホットボンドで穴をふざぐのが楽です。


BDアダプターの入手

株式会社エスコアールでは、自分で作るキットも、完成品も購入できます。メルカリでも売っているようです。

完成品はお金はかかりますが安心して使えます。

 


検索「BDアダプター 作り方」で調べることもできます。

 

BDアダプターは電池に差し込む部分がはんだ付けが難しいです。調べたら銅箔テープを使う方法があり、やってみました。

 

電池ケースが狭くきついです。意外なことに自分で作ったBDアダプターを使っています。


Webカメラを使う

Webカメラで後述する装置やおもちゃの様子を映して、EyeMoTアプリで見られるようにすると、視線入力で操作する生徒に何が起きているか分かりやすくなります。

(生徒は視線入力のためパソコン画面を見る必要があり、装置やおもちゃを直接見ることが難しいため。)

Droid CamはスマホをWebカメラ代わりにできます。スマホで映しているものをパソコン画面で見ることができ、EyeMotボックスアプリでもその画像を背景にすることができます。生徒は装置やおもちゃの様子をパソコン画面で見ながら、視線入力で操作できます。

Droid Cam

無料

 

※パソコンとスマホを同じWi-Fiでつなぐ必要があります。

 

類似のアプリもあります。一定期間を過ぎると有料になったりします。注意してください。


これもリモコンカーにカメラを積みたくてスマホにしました。重くてリモコンカーが思うように進みませんでした。

また担任が都合で休んだ時、授業でスマホが使えない問題が発生しました。

最終的には、誰がやっても使えるように普通のWebカメラをUSB端子につないで使っています。


EyeMoTボックスで装置やおもちゃを動かす

設定の【プリセット変更】で

スクロールバーのチェックをはずしておくと、

生徒が画面の端を見てしまい次のページに変わってしまうのを防ぎます。

 

また【背景】を

Webカメラにしておくと、対象物をパソコン画面で見ながら、スイッチを視線でクリックできます。


太鼓たたき機を使って作品作り

スイッチを使って・作品つくりの(←詳しくはこちらをご覧ください。)応用編です。視線入力で行います。


ライト付き扇風機を操作

キャンプ用品「3WAY ライト&ファン」。ライトと扇風機が一緒に作動します。分かりやすいです。乾電池です。BDアダプターを組み合わせて使えます。


犬のおもちゃ

乾電池式でスイッチを入れると、吠えて動くシンプルなタイプだと使えます。BDアダプターを使います。


ピッチングマシン

乾電池式です。1秒ずつ徐々に動かすとバッターをじらすことができて良いです。


ボウリング

リモコンカーのリモコン部分の乾電池のところにBDアダプターをつけました。前進のレバーは教員が押しておいて、電源のオンオフはEyeMoTボックスアプリで操作しました。


ロボット

リモコンで動くロボット型おもちゃで、すでにリモコンがスイッチを接続して動かせるように改造されているものを同僚が某ネットショップで発見し、これはEyeMoTボックスで使えそうだと購入しました。

リモコンには「前・後・左・右・デモ」用のボタンがあり、ミニプラグが5つ出ていました。 デモを除く4チャンネルをEyeMoTボックスに接続し、ボックスアプリのイラストカードで設定しました。 さっそく授業で使ってみました。生徒は目を見開いて夢中になって画面を操作して動かしていました。


ボッチャ

ランプ(雨どい)にボールを押し出すのに上記のロボット型おもちゃで押すことを考えました。

EyeMoTボックスでロボットを動かしました。ロボットが落ちないように段ボール箱で囲いを作り、ランプが引っかかるようにくぼみを作りました。ロボットは後ろ向きに歩かせると倒れにくく、背中にペットボトルキャップで出っ張りをつけるとボールを押し出しやすいことが実験から分かりました。

 

うまく転がり、学校の親子行事で4チーム中1位で優勝できました。




だるまの色付け(実験段階~本番)

EyeMoTボックスとEyeMoTボックスアプリのイラストカード選択の機能を使うと、乾電池を使っているおもちゃや機械を視線入力で動かすことができます。イラストカードを透明にし、背景をWebカメラの映像にしておくと、本番では生徒がパソコン画面で作業の様子を見ながら、視線入力をすることができます。

①白いだるまの顔の部分はビニールとマスキングテープで覆いました。

②電動ろくろ(知り合いから借りたもの。改造ジャック付き)を接続しました。ろくろの中心に白いだるまを置き、アクリル絵の具をつけた刷毛でだるまが塗れるようにどっちもクリップの位置を調整しました。視線入力をすると、ろくろが1秒間回転します。刷毛の位置は教員が調整していきます。それを何回か繰り返すとだるま全体に色をつけることができます。

③絵の具が乾いたら、顔のビニールをはがし、墨汁や金の絵の具で模様や文字を書きます。高崎だるまは「まゆは鶴、ひげは亀」だそうです。文字は「訪問」「視線入力」と書いてみました。本番では家族に書いてもらう予定です。

④打楽器叩き装置の動く部分に、墨汁をスポンジブラシ(を改造したもの)に染み込ませたものを取り付けました。だるまを固定してちょうど目に当たるように位置を調整します。EyeMoTボックスに接続し、視線で操作して目を描き入れることができました。


【本番】

事前にピンク(愛情運UP)を視線入力6択で選びました。

EyeMoTボックス、イラストカード選択の枠内をガンガンに見てスイッチを入れました。

ピンクのアクリル絵の具を塗りました。

ドライヤーで乾かしてから、家族に黒の絵の具で顔の模様を、金の絵の具で文字を書いてもらいました。

 

仕上げで、EyeMoTボックス、たいこたたき装置で左目を入れました。



書き初め(実験段階~本番)

3学期最初の授業で書き初めを計画しました。

電動ろくろを回して、墨汁をつけた刷毛で力強い一本の線を書きます。

たいこたたき器で落款印を入れます。

ひらめきました。紙の下にクッションを入れれば、力の分散を利用して全体を押せるのではないか。

風船に軽く空気を入れたもの、タオル、プチプチ、いろいろ試し、プチプチが行けそうなこと。消しゴムを元の大きさに戻しても大丈夫なこと、印にインクをつけるときにどっちもクリップの高さが変わらないようにして圧力が弱くならないようにすること、押す時間を長くすること、いろいろやって、ついにコツがつかめました。

8年超しで解決できました。


【本番】

生徒はEyeMoTボックスアプリを視線で操作し、イラストカード選択(1択)の枠内を良く見てスイッチを入れることができ上手く行きました。 1本目の線を書いた後、2本目は黒と朱のどちらの墨汁でやりたいかをアナログの2択で見せると黒を選択しました。2本目も黒にしました。黒の線を2本、力強く書くことができました。かすれ具合も素敵です。落款印もいい感じに押すことができました。



電動猫じゃらし

電動猫じゃらしを入手しました。花の周りをハチドリがブルブル震えながら飛びます。ミニジャックが挿せるように改造済みのものです。訪問生宅にはネコちゃんがいます。EyeMoTボックスアプリの画面を見て猫じゃらしを動かしたり、ネコちゃんを見たり交互にできました。